【E30 M3】法定24か月点検&車検整備【147,000Km】
5月下旬に売約となったE30 M3の納車整備。
ワンオーナー。最終ロットのM3で1990年から非常に大事にされてきた車。
二人目のオーナーは長年お付き合いいただいている方の元へ。オイル交換等の一般整備も当然行いますが、今回の納車整備は
E30 M3という約四半世紀経過している車ならではの納車整備部分をピックアップして
お届けしたいと思います。シリンダーヘッドカバーとインダクションボックスの塗装の剥がれ。
経年やエンジンの熱でボロボロになっている車を良く見かけると思いますが
丁寧に結晶塗装を行えば、エンジンルームの雰囲気もリフレッシュされ
随分と印象も変わります。当社でストックしていた塗装済みのボックスと交換。シリンダーヘッドカバーも同様に。
新車の頃を知っている方はもちろんの事、そうでない方も
古き良き80年代の思い出を復元させる塗装のひとつではないでしょうか。ヘッドカバーを取り外した場合、必ずヘッドカバーガスケットとプラグホールガスケットは新品に交換。ヘッドカバーガスケット新旧。インダクションボックスとファンネルのOリングも当然交換。結晶塗装はこれで完了です。アクセルワイヤーケーブルの断裂。
硬質のコルゲートチューブに覆われ、気付かれずにいる事も多いですが
ワイヤー方式が採用されていた時代の車は20,000Kmごとのチェックを行い
ワイヤーの伸びが出ているなと判断した時点で、交換をおすすめしています。ワイヤーだけでなく、ホルダーに固定するグロメット部分の破損にも注意したいところ。アクセルを踏んだ時の引っ掛かりも無くなり、良いタッチでアクセルのONOFFを楽しめます。リアシェルフ。
太陽の光で色褪せが進んでいる車がほとんどではないでしょうか。色褪せだけでなく、ちょっとしたシミや穴あき等が目立ちますが
経年を考えれば致し方無いところですが、気になっている方も多いはず。という事で、貼り替えを行います。貼り替え作業は、車の内装を手掛けて40年の大ベテランの職人さんに作業を依頼して行っています。
こちらの意図を汲み取り、貼り替えされたパーツはどれをとっても違和感ない仕上がりです。あれ?何かすごい綺麗ですね。
と、貼り替えたと気付かせない最高の匠の技を披露してくれます。
さすがの一言に尽きますね。シフトノブの擦れ。サイドレバーブーツの擦れ。
それぞれ補修していきます。
シフトエンブレムも新品に交換。サイドブレーキブーツも綺麗に補修。マフラーサイレンサー部分の腐食も修理。内部の消音材が駄目な場合は、交換しか方法は残されていませんが
問題なく使用できる場合は、綺麗に溶接し排気漏れが無いよう仕上げていきます。最後に耐熱防錆処理を施し作業は完了です。これでまたしばらくは大丈夫でしょう。エンジン調整。エアフロとインテークスロットルバタフライの開度調整を行い
エンジンを最高の吹け上がりにセッティングしていきます。季節の変わり目や車検毎等、定期的に調整することによって
常に最高のコンディションを保つ重要な作業のひとつになりますね。各スロットルに流れ込むエア量の微妙な誤差等をその車に合ったベストな数値に合わせ
作業は完了です。インテークキャップは一度取り外すと取り付けは出来ませんので
必ず新品を用意し交換します。
キャップを取り付けないのはご法度です。ウィンカーレンズとガスケットOリングも交換。
エンジンルーム内の化粧直しも完了。ネオクラシックBMWならではの納車整備をご紹介しました。
M3専門店としてのクオリティの高さも追及した通常整備+αの納車整備になります。
もちろん今お乗りの方も、今回の作業の中で気になるパートがあればお気軽にご相談下さい。
★オートファインでは1987年~1990年までのE30 M3を強化買い取りしております。
ディーラー車、並行車、走行距離は問わず、不動車に関してもご相談下さい。
全国どこでもお伺い致しますので、売却をご検討の方は是非一度ご相談下さい。
宜しくお願い致します。★
2014年07月28日