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RESTORE REPORT

90y E30 M3 DiamondBlack RestorationFileNo.4

DSC04609_R今回は第一回第二回第三回の記事から引き続き、90y E30 M3 DiamondBlackのレストア作業を進めていきます。
前回からの作業ですが各パーツを取り外した下廻り部分をテロテックスの黒のチッピングコートで塗装を致しました。
元々、ホワイトのチッピングコートが塗られておりましたが、ブラックのチッピングコートを塗装する事で
ボディカラーとの一体感が出て非常に良い印象になったと思います。DSC04610_Rオーナーのお住まいの地域は雪が多く降る為、融雪剤によるダメージも考慮しなければなりません。
その為、影響を受けやすい下廻りのフューエルラインやブレーキラインもリフレッシュ致しました。DSC04612_R古いフューエルラインやブレーキラインは外側が劣化するだけでなく、燃料タンク内の錆や
ブレーキのリザーバータンクの汚れ・ブレーキフルードの劣化等がパイプ内に錆が発生したりと
ブレーキシステムへの不具合やエンジンへの燃料供給が出来なくなる症状を引き起こす事がありますので
こうしたレストア時にリフレッシュするのが良いでしょう。DSC04614_R今回苦労した作業のひとつが、塗りたくられたシャーシブラックの剥離があげられるでしょう。
至る所に粘性の高い防護剤が付着しており、それを取り除くのに非常に時間を取られました。DSC04617_R前回の記事で作業の為に取り外していた足回り部分です。
ブラスト処理で古い塗膜を丁寧に落としてから再び塗装を施して乾燥後、ブッシュを打ち替えし
仮組みをしてアームの動作確認を致します。
ここまで綺麗になると気持ちの良いものです。DSC04622_Rフロントアクスルキャリアとステアリングギアボックスになります。
前回の記事の未処理の状態から考えると同じ物とは思えない程の仕上がりです。DSC04624ステアリングシャフトも分解してからサンドブラスト処理をしてアルミパーツ独特の梨地の輝きを取り戻しました。DSC04627フロントハブベアリングを取り付けていきます。
ブレーキバックプレートはブラスト処理で古い塗膜を落とし新しく塗装を施しました。
もちろんハブベアリングは新品に交換。
DSC04629古いパーツでも丁寧な処理をすれば、ここまでの輝きを取り戻す事が出来るのには驚きですね。
これで下廻りのチッピング作業と各パーツの仮組み取り付け作業が終わりました。
BODYはこの状態で塗装へ向かいます。
DSC04985次回からエンジンのオーバーホールの記事をご紹介する予定です。
降ろす前は状態の良かったエンジンですが、内部を覗く事で外観からは
想像出来なかった症状が発見される場合もございます。
車の大切な心臓の部分になりますので慎重に作業を進めていきましょう。
次回の更新を楽しみにお待ち下さいませ。

2015年11月30日