第14回 ALPINA B12
ALPINA B12 5.0がメンテナンスの為、入庫致しました。
今となっては中々見ることのできない車輌なので私もまじまじと見てしまいました。
エンジンスペックとしてはノーマルの4980cc/V12 SOHC/300ps,45.9kg-m(5200rpm) に対して
排気量は同じく4980cc、パワーは360ps,47.9kg-m(4000rpm)を稼ぎ出しています。
マーレー社製の鍛造特殊軽量ピストンとスペシャライズドカムシャフトや
独自のノウハウを込めたボッシュ製電子 制御点火/空燃制御噴射コントロールなどの
特殊パーツへの変更に加え、8.8から9.5まで高められた圧縮比によ って
+60psと+2.0kg-mを稼ぎ出すパワーは
現代の車にもまだまだ負けないポテンシャルを秘めています。
街中をゆったりとしたスピードで走っても良し、
アクセルをグッと踏み込むとシートにグググッと背中が張り付くようなトルク感は素晴らしいなぁ。
とアルピナ社の技術力の高さにつくづく感心させられました。
このB12のオーナー様は当社の無料50項目点検に申し込みをされ ご来店されたお客様でした。
お客様はリアからのコトコト音が気になると言われていた為
リフトアップし一緒に確認した所、確かにリアのブッシュやショックアブソーバー等
の消耗も見られましたが、何よりひどかったのが各部からのオイル漏れだった為
お客様と相談し、今回はオイルの漏れを止める作業、ベルト、 テンショナー類の交換
冷却水の交換等のご依頼を受けました。
ミッションシャフトシール、オイルパンロア、アッパー側に激しくオイル漏れが見られた為
同時にエンジンマウント、ミッションマウントの交換も実施致しました。
各ガスケットを交換し、清掃出来る所は清掃し、元通り組み直し作業は終了です。
あとはテストランをし、問題が無ければオーナー様の元に帰って行くばかりです。
2007年07月02日