第47回 ガソリン漏れ修理
今回は94年式325iのガソリン漏れ修理のインプレッションです。
無料点検でお越しいただき点検した所、ガソリンの漏れ跡がすぐに分かる状態でしたので
お預かりし、車輌自体の総点検を行い、優先順位をつけ修理とメンテナンスを実施致しました。
走行距離は年式から考えれば21,000kmと非常に少なく車輌自体のコンディションは悪くは無いのですが
やはり経年による各部の痛みは目立ち、ロアコンブッシュ等のゴム類も随分と消耗が激しく
路面の状況によってはかなりステアリングをとられてしまう状態でした。
とは言え、安全に走る為にガソリン漏れは早急に直さなくてはいけない場所ですから
第一番目にガソリン漏れ修理を実施致しました。燃えちゃったらロアコンも何も無いですもんね・・・
今回漏れが確認できたのはポンプ側ではなくレベルセンサー側でした。
上の写真はレベルセンサー側の写真になります。
写真注釈にもありますがレベルセンサー上部のプラスチック部分が破損する事も少なくなく
室内がガソリン臭い場合はまず先にこの部分を疑ってみるのも良いかもしれません。
この部分だけであれば、リヤシートを外せば見ることが出来ます。
ただ場所が場所ですから漏れが見つかったら自分で直そうとせずしっかりとした整備工場で直すことをおすすめ致します。
ガソリン漏れ修理の場合は大概ガソリンタンク自体の脱着作業になります。
左側の赤丸部分にシミが見えますがこれが漏れ跡になります。
右側はホース脱着時にかかってしまった跡なので漏れてはいません。
大体満タン時にレベルセンサー部分から溢れ出てしばらくガソリンを消費すると
漏れが無くなるケースが多いので乗ってらっしゃる方が気付かない場合も多く注意が必要な箇所です。
タンク自体が駄目になってしまいガソリン漏れすることはあまり聞きませんが(人為的なケースは除きます。)
E39モデルでキャニスター(燃料蒸発ガス抑止装置)不良によってタンクが変形したりしたケースもありました。
(すでにリコールされています。)リコール内容を確認するとモデルによっては
燃料ホースの締め付けトルクが弱い等ありますので確認してみると良いかもしれません。
今回交換したパーツになります。レベルセンサーとガスケットリング各ホース類を交換。
現状漏れていない箇所もありましたがパーツ自体はそこまで高価ではない為二度手間にならないよう怪しい所は交換。
漏れてくる箇所もやはりホースバンドでかしめている箇所からの漏れがほとんどです。経年劣化はどうにもなりませんね・・・
元通り組み上げて完成です。修理したからレスポンスが向上する箇所ではありませんが
人命に関わる非常に重要な箇所ですので一年に一度くらいチェックしてあげましょう。
今回の修理と関係有りませんが、E30M3のフューエルホース劣化部分です。
右タイヤハウス内にフューエルエア抜きホースがはしっていますが
普段はカバーがかかっています。カバーを外すと右の写真の通り・・・・
泥埃が固まっちゃってますね。
時代の流れを感じます。E30M3はこの部分からの漏れが非常に多いです。
この部分も定期的に要チェックですね。
ホースも遠目では分かりませんが今にもぽっきり割れそうな勢いです。
ガソリン誤販売が最近ニュースになってますね。
『レギュラーとハイオク配管取り違えで8年間~』なんてニュースでやってました。
一軒だけじゃなく結構何軒もあるみたいですね。
消費者はレギュラーもハイオクも色も変わらないし区別のしようが無いんでどうにもならないですし
レギュラーとハイオクの出て行く数量と補充の数量ちゃんと見てれば分かりそうなものですけどね。
そのしわ寄せが消費者に来たらたまったもんじゃないなと思いつつ
以前レポートした車輌を思い出しました。 以上余談でした。
2007年08月04日