90y E30 M3 DiamondBlack RestorationFileNo.8
今回で90y E30 M3 DiamondBlack Restorationも第八回の記事になります。
過去の記事(第一回、第二回、第三回、第四回、第五回、第六回、第七回)も御覧頂くと
レストアの一連の流れがお判り頂けると思います。
今回は前回御紹介致しました各パーツのメッキの処理が完了しましたので御紹介致します。前回でも書きましたがE30M3は今回の車輌では30年以上、初期モデルですと既に40年以上前の古い車輌になりますので
新しいパーツを手に入れるのが非常に困難になっております。
その為、今まで装着されていたオリジナルパーツを出来るだけ蘇らせ再び使用出来る様にする作業が重要で
再生可能なパーツはボルトも含めてオリジナルパーツを使用する様にしております。
今回メッキ処理されたパーツはレストア前の車輌から取り外したオリジナルパーツとなり、金色や虹色の物は
クロメートメッキ処理をしたパーツで銀色の物はユニクロメッキ処理をしたパーツになります。細かいビスやボルト、スプリング類も再生可能な物はオリジナルパーツを使用してメッキ処理をしております。錆や汚れ、高熱等でダメージを受けていた物も見事に蘇りました。
エンジンルームの奥に取り付けて見えないパーツであっても妥協せずにしっかりと再生させ蘇らせます。クロメートメッキ処理を施し留め具やパイプ等も綺麗な輝きで非常に美しい仕上がりです。オリジナルのボルトもクロメートメッキ処理をして蘇りました。過去記事でレストア前の装着されていた状態のパーツを御覧頂けますが、
見比べても再生されたパーツだとは思えない程の仕上がりになっております。
パイプ類もメッキ処理をする事で耐食性を得られます。細かいパーツは使用可能な物を見極め、使用可能であれば全てメッキ処理をして再生しております。
スプリング等の小さなパーツは紛失に注意をして慎重に取り扱います。オリジナルのボルト類も一つ一つメッキ処理をされ再生されました。
ボルト類はサイズが合えば新しいパーツへ交換する事も可能ですが、レストアの作業では使用可能な物は出来るだけ
オリジナルのパーツを再生させつつ蘇らせる事が重要だと思います。前回ではアルミパーツのブラスト処理が終わり、今回は細かいパーツのメッキ処理も終了致しました。
次回からはこれらの綺麗に再生されたパーツをエンジンへ装着していく作業を御紹介致します。
エンジンをオーバーホールして内部も外観も更に綺麗になったエンジンはどの様な仕上がりになっていくのでしょうか?
次回のレストア記事の更新を楽しみにお待ち下さいませ。
2016年01月29日